
最近、言われ始めているオール電化のデメリットについて、知っている方は意外と少ないですよね? オール電化は以前、さかんにテレビのCMで宣伝していましたし、万能みたいにいわれていました。 しかし最近では原発事故の影響で、オール電化のデメリットを耳にする機会が増えてきています。 今回はオール電化のデメリットとその対処方法をお伝えします。
目次
オール電化住宅の具体的なデメリット
1-1. 料金が高い
1-1-1. 昼間の電気料金が高い
電力会社によって料金は異なりますが、一般的にオール電化住宅専用の料金が設定されています。東京電力の例を見ますと、 オール電化住宅は昼間時間が38円63銭ですが、通常料金は19円43銭(120kWh以下)で、 結果的に2倍程度、電気代が高くなることがあります。また、火力発電の燃料費などの大幅な増加に伴って、全国で軒並み大幅に値上がりしています。
1-1-2. オール電化の導入費用が割高
およそ60万円程度(IHクッキングヒーター+エコキュートのケースで工事費を含む)です。
1-2. 調理しづらい
IHクッキングヒーターは、ガスコンロと比べて、熱が伝わるスピードが遅く、火加減も把握しづらいので、調理に慣れるまで時間がかかります。
特に、中華料理など火力が必要になる料理の場合は、あまり向きません。
注:IHクッキングヒーターは、電磁波が人体に悪影響を及ぼす影響があるということも言われます。ただ、この点について、WHOによりますと「電磁過敏症(EHS)は、明確な診断基準を持たず、 電磁過敏症の 症状が電磁界ばく露と関連するような科学的根拠はありません。 さらに、電磁過敏症は医学的診断でもなければ、単一の医学的問題を表しているかどうかもはっきりとしていません。
1-3. 停電時に何もできなくなる
災害など停電時には何もできなくなります 。全ての家電製品はもちろんのこと、お湯・調理が不能になってしまいます。
1-4. 電気温水器を設置する場所が必要になる
下記のように、電気温水器を設置するスペースを確保する必要があります。
出典:http://hakkoh.jugem.jp/?cid=10
また、古いタイプの電気温水器から発せられる音は、気になる人は気になります。しかし、最新のヒートポンプ静音設計を搭載した電気温水器であれば、運転音は図書館と同じくらい静かです。
オール電化を最大に活かす方法
2-1. 深夜料金が安いという特徴を活かす
オール電化では特に、深夜電力料金が昼間の料金と比べると、約4倍近くも違うので、以下の3点に注意することで圧倒的に生活費を安くすることができます。
2-1-1. タイマー機能のある家電製品は、深夜時間帯に使う
エアコン、ファンヒーター、床暖房、食器洗い乾燥機、炊飯器、洗濯機、照明器具、生ゴミ処理機など、上手にタイマー機能を利用しましょう。
2-1-2. 家電製品の充電は深夜時間帯に行う。
デジタルカメラやデジタルビデオのバッテリー、電動歯ブラシ、携帯電話、固定電話の子機、モバイルパソコン、シェーバー、など、充電が必要な家電製品は深夜時間帯に充電を済ませてしまいましょう。
2-1-3. 電気による給湯システムを利用する
深夜電力を利用できるので、ガスや灯油より料金が安く済みます。
2-2. 太陽光発電を組み合わせる
太陽光発電は割高になる昼間の電気料金を補ってくれます。
お昼の時間帯に太陽エネルギーを用いて電気を作ってくれるので、料金の高い昼間の電気をまかなうことができます。
さらに、余った電気を売って収入にしたり、停電など非常時の備えにもなります。
オール電化のメリット
- ガス代がかからない
- 深夜電力を上手に使うことで、電気代を節約できる
- 調理器具などのお手入れが容易
- 災害時に電器温水器に貯めた水やお湯を利用することが可能
- ガスよりも火災に対する安全性が高い
まとめ
昼間の電気代が割高になることや家庭での使い勝手が悪いというデメリットもありますが、ガスや灯油より料金が安く済むなどの素晴らしいメリットがあります。
特に生活が深夜電力利用重視のスタイルの方であれば、オール電化というものはおすすめです。この機会にオール電化住宅を検討してみてはいかがでしょう。